第2章

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1時限目は数学だった。教科書がないので隣の女の子に見せてもらった。 授業はそこまで難しくなくて、あくびが出た。 それから国語、世界史、理科、英語と続いた。 4時限目が終わるとクラスの皆は昼ご飯を食べる為にぞろぞろと教室を出た。 神様「食堂行くぞ。」 「あ、ゴメン。トイレ行くから先に行ってて。」 神様「トイレの場所分かるのか?」 「…うん。」 神様「そうか。なら先に行ってるぞ。」 神様はそう言うと教室を出た。 ……とは言ったものの、トイレの場所なんて覚えてない。 いや、さすがについてきてもらう訳にもいかないじゃん。 「まぁこんなところにいても仕方がないし、歩いてりゃトイレぐらい見つけられるんじゃないかな。」 俺はそう思い、誰もいない教室を出てトイレを探した。 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 「はぁ、良かったトイレが見つかって。」 勘で歩いたら運の良いことにトイレを見つけた。 グゥー ああ、お腹空いてたんだった。食堂に行かないと……って、 「…あれ?ここどこだっけ?」 参った…。完全に迷ってしまった。 「しかも、全っ然人いないし…。これじゃあ本当に迷子だ。」 どうしようもなくて俺は遠く続く廊下の窓に寄って外を眺めた。 迷子っていえば、子猫ちゃんだよな…。そんな現実逃避が頭の中に浮かぶ。 「俺の場合は子猫くんだけど。」 「ニャーン…。」 「そうそう、ニャンニャンニャニャーンって……ニャーン?」 声がした方を見ると、そこには高い木の上で子猫が鳴いていた。 「こ、子猫ちゃーん!?なんでそんなとこにいるのー!?」 さすがに子猫が人の言葉をしゃべるはずもなく、その子猫は悲しそうに俺を見てニャアと鳴いた。 「子猫ちゃん、落ち着いて!今助けるから!」 慌てて俺は木によじ登って枝をつたい、子猫を抱き上げた。 「よっしゃ、降りるぞ…。」 子猫を抱いて降りようと下を見た。…今気づいたんだけど…。 「明らかに…この木って学校の高さ越えてるんだけど……。」 ヒュォォ 「…ヤバい。怖くなってきた。ホント何してるんだろ俺…情けない……。」 「ニャン。」 助けてーって叫んだって今頃誰も食堂にいるだろうし、ましてや声も聞こえない…。 どうしよう……。 ?「…おい、何してるんだ?」 「!!」
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