第1章

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ふと、目を開くと真っ白だった。 あれ?目がある。意識がある。じゃあ、ここは病院? でも、おかしい。いくら病院でもこんな真っ白な訳がない。 自分の身なりをみたら、なぜか私は 病院に入院している人が着てるような服を着ていた。 「あ…。」 …声も出る。 ここはどこなの…? 裸足のまま起き上がって歩いてみる。歩いても歩いても、行き止まりがない。 「もう、なんなのよここは…!」 いい加減腹が立ってきた。なんで、 私がこんな場所に一人でずーっといなきゃいけないのよ…! 「あーーーっ、もう!なによ!私が何をしたって言うのよー!!」 腹の虫も収まらず、私は叫んだ。 響きもせず、誰の耳にも入らず、私の叫びは真っ白の中に吸い込まれた。 ちょっと悲しくもなってきた…。 私、ずっとこんな所にいなきゃいけないの…? 「うっ……っ。」 ?(何も泣くことはないじゃろう) 「!?」 声が聞こえた気がした。慌てて涙を拭いて後ろを振り返る。 「だ、誰?!」 そこには、金髪碧眼の男の子が立っていた。 その男の子が口を開く…。
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