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ふと、目を開くと真っ白だった。
あれ?目がある。意識がある。じゃあ、ここは病院?
でも、おかしい。いくら病院でもこんな真っ白な訳がない。
自分の身なりをみたら、なぜか私は
病院に入院している人が着てるような服を着ていた。
「あ…。」
…声も出る。
ここはどこなの…?
裸足のまま起き上がって歩いてみる。歩いても歩いても、行き止まりがない。
「もう、なんなのよここは…!」
いい加減腹が立ってきた。なんで、
私がこんな場所に一人でずーっといなきゃいけないのよ…!
「あーーーっ、もう!なによ!私が何をしたって言うのよー!!」
腹の虫も収まらず、私は叫んだ。
響きもせず、誰の耳にも入らず、私の叫びは真っ白の中に吸い込まれた。
ちょっと悲しくもなってきた…。
私、ずっとこんな所にいなきゃいけないの…?
「うっ……っ。」
?(何も泣くことはないじゃろう)
「!?」
声が聞こえた気がした。慌てて涙を拭いて後ろを振り返る。
「だ、誰?!」
そこには、金髪碧眼の男の子が立っていた。
その男の子が口を開く…。
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