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?「なんじゃ?人をじーっと見おって。」
話し方がジジィ臭い!!
「あ、あなたは変じ…いや、何者ですか?」
神様(仮)「変人と言いかけおったな。まぁ、よい。わしは神様なのじゃ。」
……はぁ?神様!?神様って、白髪
のおじいさんじゃないの??イメージ全然違うんですけど…?
「えっと、全然信じられないんだけど…。」
神様(仮)「そう言うと思っておったわい。」
いや、そう思ってたんならちゃんと説明してよ!
神様はごそごそとジーパンのポケットを探りはじめた。ここで説明を入れると、神様(仮)の服装はなぜかシャツにジーパン。いかにも、ついさっきまでゴロゴロしてました感が表れている。
この人、本当に怪しい。逃げたいけど逃げる道さえもここにはない。
私がそう思っていると、神様(仮)がポケットから白の小さいメモ帳のようなものを出してきた。
コホンとひとつ咳払いをしてそこに書かれている内容を読み上げる。
神様(仮)「〇月〇日、怪我をしている友達の回復を神社で祈願。△月△日、階段を上がっている足の悪いおばあちゃんを手助けした。」
「ちょ、待って!一体なんなのよ!?」
私は神様(仮)に聞いた。聞かれた本人は胸を張る。
神様(仮)「これは、人々のいい
行いが書かれているのじゃ。神様帳とも言うがの。」
…確かに読み上げられた内容は私がしたことだった。そんなことを知っていると言うのなら信じられるかもしれない。
「分かったわ。信じてみる。」
神様「そうかそうか。」
「で、ここはどこなの?まさか、天国とかじゃないよね?」
そう聞くと、神様は苦虫でも噛んだような顔をした。何?嫌な予感がするんですけど…。
神様「まぁ、一応ここは天国ではないと言っておこうかの。」
「天国じゃないならどこって言うのよ?」
神様「現世と来世の狭間じゃ。」
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