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「現世と来世の狭間ぁ??」
私はそう繰り返した。
神様「そうじゃ。分かるかのう?」
「無理。そもそもなんで私はここにいるのよ?」
神様はぐっと眉間にしわを寄せて答える。
神様「それがのう…。おぬしが入院した病棟の隣と患者と昇天時期を間違えての……。」
私は衝撃の事実を知って叫んだ。
「はぁぁああ!!?何やっちゃってんの!!つまり、私は死んだって事じゃない!どうしよう、まだやりたい事あったのにぃ!そういえば、洗濯物たたんでなかったぁぁああ!」
神様「お、落ち着かんか!洗濯物は今はどうでもよいわい!」
「これから私はどうしたらいいの…?そうだわ、ポチにおやつをあげるのも忘れてたじゃない…。」
神様「…もういい加減後悔しまくるのはやめて貰えんかの?まだおぬしには生きる道があるのじゃよ。」
「生きる道…?本当に?どうやって生きて還れるの?」
神様「まだ還れる準備は整っておらんが、一端おぬしは転生してもらう。」
…テンセイ?転生!?
「転生って生まれ変わるってことでしょ?!本当に出来るの!?」
神様「ああ、出来るわい。神様の特権じゃ。」
「すごい。神様すご(ボコッ)えっ!?」
音がして足元を見ると、私の足が白い中に埋もれかけていた。
「何コレ!!?」
神様「よしよし。今日もいい仕事をしたのう。」
「ま、待って!私はどうなる…の……」
神様の後ろ姿を見送りながら、私は埋もれて意識を失った。
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