第2章

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「っていうかさ…これから俺はどうしたら良いわけ?」 神様はああ、そういえば話していなかったのう。と呟く。 神様「ここは2LDKのアパートでな。」 そう言って神様はドアを開けてダイニングキッチンを俺に見せる。中に入ると案外考えているよりも広かった。 キッチンの吹き抜けに対して垂直に小さいテーブルと椅子が2つ置いてある。壁やテーブルなどはクリーム色で新築らしい。 「へぇ、2LDKねぇ…。あ、そういや家賃とか光熱費とかどうすんの?」 そう聞きながらキッチンに回って作りを見る。おお、今時の電気が通っているコンロだ。 神様「それはおぬしの口座から自動的に引き落とされる事にしておる。」 「それはどうも。しかし、なんで高校生なのに一人暮らしなんだ?両親とかは?」 神様「それが…おぬしは両親不仲で腹が立って叔母に近い場所に住居を移したという悲しい青年なのじゃ。」 「それまた悲しいな…。今さらだけど、なん俺ら制服着てんの?」 神様はしばらく考えて、ポンッと手を叩いた。 「そうじゃった、おぬしは今日からここの高校に転入生として行く事になっておった。」 …………。 「それは…今日は学校に登校しなければいけないって事…だよな?」 チラリと壁にかかっている時計を確認。 「…8時27分…。登校時間は何分まで…?」 「…8時30分じゃ。」 ……うん、うん…。 ……遅刻するっつうの!!!
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