8人が本棚に入れています
本棚に追加
「や、やめっ!!」
気がつくと優希を突き飛ばしていた。
「そんなに俺が嫌なのか?」
涙が溢れてきて、視界がぼやける。
「ち、ちがくて…、もう私は彼女じゃないからっ…。奈々さんにしたらいいと思う…。」
すると優希は私の前に立ち、
「別れるって誰も言ってないけど?」
でも…
「奈々さんが言ってた。付き合ってるって。」
そして優希が何か話そうと口を開いたとき。
ガチャ
屋上のドアが開いた。
「ゆーうき♪いたいた!!って」
奈々は私をギロッと睨みつけ、口を開いた。
「あんた、まだいたんだ。近づかないって自分で言いながら。分かった。私が突き放すわ。」
そう言うと、私に近づいてきて、
パチンッ!!
思いっきり頬を平手打ちされ、正面から肩を押され、後ろに思いっきり倒れ込んだ。
「いったぁ…。」
「おっ、おい理沙!!」
優希が近づいてくる。
来ないで…。
もういじめられたくないよ…。
「ごめ…なさ…っ!」
涙を堪えながら、優希が私の所に来る前に走って屋上を出る。
「理沙っ!!」
最初のコメントを投稿しよう!