生活

4/4
前へ
/40ページ
次へ
屋上のドアを開けると、偉そうに手を組み、私を睨む人がいた。 その人は私にズカズカと歩み寄り、私の胸倉を掴んだ。 「あんた、優希のなんなの?私はね、優希の恋人なの。もう優希に近づかないで。」 あぁ…。 そうなんだ。 私は邪魔者なんだ。 「そうですか…。分かりました。もう近づきません。では失礼します」 屋上を出た。 涙が出てきた。 「邪魔者なんだ。」 苦しい…。 涙を気づかれないように俯いて歩く。 「おっ、来た来た、理沙~」 私はこの声に肩が跳ねる。 顔を上げ、笑顔で 「ごめんね、先帰るね!!」 「おっ、おい理沙っ!?」
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加