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屋上のドアを開けると、偉そうに手を組み、私を睨む人がいた。
その人は私にズカズカと歩み寄り、私の胸倉を掴んだ。
「あんた、優希のなんなの?私はね、優希の恋人なの。もう優希に近づかないで。」
あぁ…。
そうなんだ。
私は邪魔者なんだ。
「そうですか…。分かりました。もう近づきません。では失礼します」
屋上を出た。
涙が出てきた。
「邪魔者なんだ。」
苦しい…。
涙を気づかれないように俯いて歩く。
「おっ、来た来た、理沙~」
私はこの声に肩が跳ねる。
顔を上げ、笑顔で
「ごめんね、先帰るね!!」
「おっ、おい理沙っ!?」
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