変わった生活

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ガチャとドアが開くような音がすると、風が体を包む。 …屋上? 理解をしようとしていると、目に張り付いている手が取れて、パッと視界が明るくなった。 「…理沙?」 愛おしい声。 でも私はこの声の側にはいられない。 「コッチ向いて。」 向いてはいけない。 忘れられなくなるから。 すると肩に手を置かれ、クルッと優希の方を向かされた。 見てはいけない。 私の物ではない。 私は下を向いていた。
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