1、家にいたこと

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1、家にいたこと 六甲山ホテル1 僕はかつて、あまりにも奇怪な事件に遭遇したことがある。 今日はその事件についてお話しようと思う。 それは僕がまだ中学三年生であった頃のことだった。 ちょうどその時は夏の盛りで、セミはうるさいくらい合唱をしていたし、マッチ箱のような電車は町中をのろのろと進み、エアコンのよく効いた岡山市の地下街には、地上の熱気から逃れて来た人々で氾濫していた。
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