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それから私の毎日は、登校中に通る 教員駐車場で先生の車をたしかめて、数学の授業を死ぬ気で受ける そして、夜寝る前に、明日こそ会えますようにってお願いする いまだに先生が死んだって噂が絶えない でも先生を信じることにした だって先生が私に黙って、居なくなるわけがないもん 数学だって先生が戻ってきたらたくさん誉めてもらえるように頑張った おかげで一学期のテストは98点 予想通りの期末テストの結果をみて喜んだ 後ろでは、今までにない点数に落ち込む裕花がいる 裕花曰わく、先生じゃないから落ちたらしい 一年のころを思い出してしまった 『川村ぁ!!この点数はなんだよ!!』 『はんっ、ナカジマ!あんたの教え方がワリィんだよ』 『あ"ー?はんっ、お前だって田中に頼んで脳みそ分けてもらえば?』 『んだと、ゴラァ!』 『やんのか、あぁん?』
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