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そういえば土曜日に大きな花火大会があるんだった 先生のことで忘れてた 『行きたい・・・・・でも、人が多いから・・・・・』 『すっげー見やすいとこがあんだ』 『本当ですか?いきたいです!』 『そっか。じゃあ土曜の7時頃にいつもの場所な』 先生とデートができる。その前に先生に会える あれ話そう、これ話そう 先生話したかったことを頭の中で整理していたとき ふと、頭に浮かんだ 『浴衣・・・・・』 押し入れから探しあてた、濃い青の浴衣 鏡の前に立って重ねてみると、どうにかまだ着れるようだ 『お母さぁん!浴衣の着方教えて!!』 土曜日。駅はたくさんの人で混雑していた 同じく浴衣でい人もたくさんいた 多分、この人たちも私と同じ目的なんだと思う 後ろを同じクラスの奴らが通っていった 花火大会までに彼氏欲しかったぁ なんて聞こえるから、ちょっとドヤ顔いなってしまった 『お前、浴衣って・・・・・』 振り返ると、先生がいた 『先生・・・・・』 涙が溢れてきた 先生があたふたしている 『泣くなって!俺が泣かせたみたいだろ?・・・・・あ、俺が泣かせたのか・・・・・』 とにかく場所が悪いということで 先生の車へ向かった
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