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なんとも変わらない春休みが終わった
裕花の携帯は春休みの途中で返ってきた
ホントは春休み終わってからしか返ってこない予定だったらしいが
先生が他の先生を説得してくれたらしく、今回ばかりは裕花も先生に感謝していた
その先生自身も、心配していた人事異動もなくて引き続き学校に残るらしい
それだけで嬉しかったのにまた1つ、幸せがあった
『えっとー、今年は二年生の普通科に数学を教えます。中島でぇす』
先生は今年も私たちの担当になってくれた
クラス替えもなくて裕花と同じクラスの上に、先生が数学担当
これ以上に幸せはないと思っていたとき、事件がおきた
裕花と帰ろうとそたとき、私の体育館専用のシューズが無くなっていた
『あれ、私どこやったっけ・・・・・』
『誰かに貸したんじゃね』
そんな訳がないのは自分が一番わかっている
二人で一生懸命探した
ゴミ箱も、棚の上も、排水溝も、トイレの中も
でも、シューズはどこにも見つからなかった
『どうしよう・・・・・まさか・・・・・』
あの時・・・・・あの頃と同じことが起きている
中学校とおなじこと
どうして、私だけ、イジメられるの?
裕花に担任に言いに行こうと職員室へつれられるが何も変わらないよ、どうせ
どうせ、大人はみんな一緒なんだから
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