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職員室を覗くが担任はいなかった 裕花が担任についてぶつぶつ文句を言う後ろから職員室を覗くと先生がいた 『中島先生だ・・・・・』 『あ?あー、ナカジマね。なにあいつ、ぼーっとして』 ぼーっとした状態でどこか一点を見つめたままの先生は 私たちの視線に気づいたのか、わざとらしいため息を吐いてやってきた 『んだよ!俺は忙しいの!』 『別にお前は呼んでねぇよ!』 『田中?顔色悪いけど大丈夫か?』 先生がしゃがんで私とおなじ目線に立って聞いてきた 先生の目が優しくて、押さえていた涙が止まらんくなった 『田中、体育館専用シューズが無くなった』 『は?田中、本当か?』 何も言えずに頷くことしかできなかった 『たくっ』 先生は私たちをおいてどこかに走って行ってしまった 裕花がそれについて、私も引っ張られるようについていった 先生を見失ってしまったけど、先生が立っていたのはさっきまで私たちがいた靴箱だった
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