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《本当に水無たんはカワイイなぁ…萌え…》
ここは大阪府八尾市にある古ぼけたアパートの一室。
真夜中にも関わらず、電気のついてない四畳の部屋。
片隅に置いてある40インチのテレビだけがまばゆいばかりの光を放っている。
四畳の部屋には明らかに雰囲気が違う、黒光りしたテレビ。
液晶画面には数名の女性が今のご時世を忘れ去ったかのようなポップな歌を唄って、跳ねたり、手足を忙しそうに動かしたりして踊っている。
その画面に目を血走らせて釘付けになっている男がいる。
その男こそがこの物語の主人公
柏原竜一(23歳.彼女なし)である。
《莉奈たんもカワイイけど、やっぱり水無たんだよ…あああ!今こっち向いた!萌え殺す気か!?ハァハァ…気動確保!今日の俺は絶好調だぜ!マジで…》
…これ以上彼の心の声にに耳を貸してしまうと、読者様達を不快な気分にしてしまう恐れが懸念されます。
時間を少し早送りしましょう。
今夜見たことはどうか忘れて下さい…
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