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エロ夜叉と麗華の距離はとうとうなくなり、木刀が高々とあげられた。そして、首元目掛けて木刀が振り下ろされる。
「麗華ぁぁぁ???」
涙目になりながら、叫んだ。叫ぶ事しかできなかった。
………………。
バキッ???
廊下じゅうにこの音が響きわたる。俺は反射的に閉じてしまっていた目を、少しずつ開けていった。恐怖と共に。
そこにいたのは、姿が変わり果てた麗華だった。
もう麗華とは思えない。
茶色に染まった髪の毛は短くなり、茶髪ショート状態だ。そして、立て膝で折れた竹刀を両手で支えていた。
変わり果てた姿というか、別人じゃね?
そう、そこにいたのは、剣道部部長けん生徒会書記の楠 空だった。カッコよすぎるぜ。
彼女はもう一本竹刀を取り出し、エロ夜叉に向けた。
「うっ」、「ぐはっ」
後ろからも声がした。振り向いた瞬間には、不良のほとんどが片付けられていた。
後ろにいたのは、会長を始めとする生徒会メンバーだった。
やっぱり、カッコよすぎるぜ。
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