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俺は距離を詰められないように周りにある物を彩夏に投げ付けながら、校舎の外を目指した。
この学校は校舎だけなら他の高校と大差はないが、校内全部を含めると県内1位を誇る。
だから校舎を出て身を隠せば彩夏からも逃げ切れる筈だ。
……どうでもいいけど夢の中って自分が思ってるよりちゃんと走れないよな。
「取り敢えずここに……」
俺は体育館裏にある倉庫に身を隠すことにして倉庫の扉を勢い良く開いた。
「ほらほら、どこをどうしてほしいの……?ここ……?ここがいいの……?」
「あぁっ!?吹雪様、もっと私をいたぶって下さいぃ……」
「この、めすぶたぁ……!」
「ああん!?」
そこで目に入ってきたのは、何故か水着姿で四つん這いにされて鞭で叩かれて恍惚に満ちた表情の美咲と、その美咲の背中を踏み付けている吹雪の姿。
えっ…………これなんぞ?
「めすぶたぁ……!めすぶたぁ……!」
「あぁっ!?もっと……もっといたぶってぇぇぇぇ!?」
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