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父さんの容姿は、俺より2cmくらい高い身長に、髪は黒髪を軽く七三に分けていて銀縁の眼鏡を掛けている。
初対面の人からしたら冷静で知的に見えるだろうが、実際はそうじゃない。
「何時から帰ってきてたんだ?」
「ああ、ついさっきだ。たまたまこの近くを通り掛かったからついでに家に寄ろうかと思ってな!
あぁ、そうだ。何も言わずに出ていって済まなかったな」
この人は何時も気まぐれで、誰にも伝えずに何もかも行動に移してしまうので質が悪い。
家に寄るのがついでか。しかも謝罪が軽い。
「もういいよ。すぐに行くのか?母さんは居ないけどお茶ぐらいは出すよ」
「へぇ……持て成してくれるのか?てっきり追い返されると思ってたぞ」
俺が身体を反転させながらそう促すと、父さんは軽く笑いながら意外そうな声でそう言ってきた。
少しも怒ってないと言えば嘘になるけど別に邪険にする程気にしてる訳でもないからな。
「父さんの事をいちいち気にかけてたら身が持たないって」
「はっはっはっ!それもそうだな!まぁ、来るなと言われても勝手に上がるけどな」
ホントにこの人は……
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