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「取り敢えずこの子の事を説明するよ」
俺は父さんと向かい合うように座り、何故か吹雪が膝の上に座ったところで話を切り出した。
「雪ん子だろ?」
「えっ……?」
しかし父さんは俺が説明するよりも早く、さも当たり前かのようにそう言ってきた。
なんで……
「知ってたのか?」
「舐めるなよ?俺だって人と妖怪を見分けるぐらいの力はある」
俺がそう訊くと、父さんは胸を張りながら自慢げにそう言ってくる。
というか……
「知ってたならロリコンとか言うなよ」
「いや、その方が面白いと思ってな」
なんて人だ…っ!?
ホントにこの人だけは何時まで経っても読めないな。
「そーちゃん、ろりこんって何なの……?」
「吹雪は何も知らなくていいんだよ?」
「ふゅ……?」
吹雪は俺を見上げてそう尋ねてきたので、俺は今世紀最大の微笑みを見せながら吹雪の頭を撫でる。
吹雪は変な所で興味を持つからな……
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