番外編 Ⅰ

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「そうか。今日はゆっくり休め。明日俺は休みだから、また来るよ」 「うん、その時は赤ちゃんもここにいるから、会えるね」 「おぅ、明日から忙しくなるから早く寝ろ」 ―――俺とあかりの娘の名前は 「灯子(トウコ)」 よく飲み、よく寝て、日増しに 頬をプクプクにして、誰にでも愛想を振りまき可愛がられている。 顔は俺に似ているようで、俊哉と並ぶとまさに兄妹。 「トコちゃんは、僕の妹だもん」 と、すっかり(偽)シスコンの俊哉 俺は…間違いなく、娘を溺愛する親バカだ。 俺が出張の時は、親父さんが家に来て、灯子を風呂に入れご満悦。 仕事帰りの、おじバカ理人も加わり、川口家は丸ごと移動したようになる。 美弥子とタクローも週末ごとに現れ、舐め回して帰っていく。 たくさんの愛情に育まれ、灯子の笑顔に磨きがかかる。
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