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『愛を知る瞬間』
俺にこの瞬間が訪れるとは思わなかった。
それは、自然過ぎて…
その時はわからなかった。
あいつと言葉を交わすようになりしばらくして
(あぁ、俺は恋に堕ちてたんだ)
そう自覚した。
気がつくと俺の視界の端にチョロッといたあいつ。
同じ地域に住み、育ち、小・中学校は一緒だった。
同じクラスになった事はないし、あいつの顔は全く記憶にない。
高校は同じ駅にある、俺は共学校あいつは女子校。
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