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その日の夜
焚火をしながら、みんなでたわいのない会話をしていた
そんな中、愛紗が俺に質問をしてきた
「そういえば、旋理殿は何故旅をしているのですか?」
「あ、それ私も気になってたの」
「鈴々もなのだ」
桃香と鈴々が興味津々で聞いて来た
「先に言っとくけど・・・平和な目的じゃないからな」
俺は三人に言った
「えっと・・・どう言う事ですか?」
愛紗が尋ねた。桃香と鈴々は黙っている
「俺の旅の目的・・・それは復讐だ」
「え?どうして!?」
「何故なのだ!?」
桃香と鈴々が驚きながらも聞いてきた
「桃香様、鈴々っ!!」
愛紗が二人に怒鳴った
気を使ってくれたんだろうな
二人は怒鳴られ、おとなしくなった
「愛紗。別に気にしてない」
「しかし・・・」
愛紗はまだ、納得いかないらしいな
「気にするな。このご時世たかが個人的な復讐でどうこう言うのもあれだけどな。俺はとある男に全てを奪われたんだ。友人や家族・・・そして、本物の字や真名すらな」
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