放浪者の出会い

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村から数キロ歩いて、山道を登った所に賊のアジトがあった 夜にしては静かだ・・・ てっきり、酒とか飲んで暴れてるかと思ったけどな ガサッ 俺の足に何かが触れた いや、踏んだの方が正しいか よく見てみると、倒すはずの賊の一人だった あれ、こいつ・・・まさか 「死んでる・・・?」 何故だ?まさか、味方どうしで殺し合いをしたのか? 賊もそこまで馬鹿じゃないはずだ それに、この太刀筋・・・薙刀か 切れ具合と賊の流れている血の量が、あいつの太刀筋と似ているな・・・まさかな あいつは死んだはずだ・・・存在しているはずがない ・・・・今思えば、山道を登って来る時も武器が落ちていた・・・ 「とにかく、急ごう」 急ぎ足でアジトの中に侵入した
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