prelude

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━コンコン   「お兄ちゃん、起きてる?」   「一応な」   そう答えると妹の【詩音-シオン-】が部屋に入ってきた。   「お早う、お兄ちゃん…と、かぁ君」   「お早う」 「お早うさん」     「かぁ君、私に何か言う事ないかな?」   「…?あぁ、今日も可愛いな!」    「あ、ありがとっ…じゃなくて!また私の下着盗ったでしょ?」   「お前また盗ったのかよ…」   こいつ(一輝)は頻繁に詩音の下着を盗んではすぐに発見される。まぁ無くなった事にすぐ気付く詩音の下着管理能力も凄いんだが…   「違っ、勘違いすんなよ?盗ったんやなくて借りただけなんやから!」   「良いから返しなさい!何か言う事は?」   「詩音、お前の胸全然成長してへ…」   「な・に・か・言・う・こ・と・は!?」   言葉を遮り笑顔で問いただす詩音。    「俺、オ前下着、盗ッタ、ゴメン」   「何でカタコトなんだよ?しかも盗った事認めたな…詩音、そろそろ殴っても良いと思うぞ?」   「無事返って来たから良いよ」   「詩音様ハ神様デス」     「だから何でカタコトなんだよ!?」   ちなみに下着を盗られても怒らないのは一輝を好きだからだ。まさかマニアがこんな近くに居たとは。まぁ一輝は詩音の気持ちに全く気付いてないみたいだが。   「そろそろ時間だね?途中まで一緒に行こうよ」   ちなみに詩音は中2。汎用人型決戦兵器のパイロットと同年代だ。ま、どうでもいいけど。 どうでも良くないのは中2の下着を盗むロリコンが俺の親友だと言う事だ。
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