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「行ってきます!」
「行ってきます」
俺と詩音が同時に言う。
「うむ。行って来るが良い」
「んぢゃ留守番頼む」
「おお、任しとけ!…って、ツッコめや!」
「毎朝毎朝同じボケしやがって。ほら行くぞ?」
━バタン、ガチャ━
ドアを閉め、鍵をかけると…
「お早う、澪(れい)、詩音ちゃん、他1名」
「よぉ」
「お早う、ノンちゃん」
「何で俺だけ省略すんねん!?」
隣に住んでる幼馴染みの【神尾 希望-カミオ ノゾミ】が立っていた。
「あぁ、一輝だ。ごめん、名前が出てこなかった」
「嘘つけ!!」
「さ、こんなバカは放って置いて学校行こ?」
「それもそうだな」
「えっ?みんなで一緒に行こうよぅ」
「あんた、ええ娘やなぁ…」
一輝が泣くような仕草で詩音に言う。
「詩音ちゃんは一輝に甘いのよ。もっと厳しく躾ないと後で後悔するわよ?」
「全くだ。同じ男として一輝だけはオススメしない。俺が女だったら絶対付き合いたくないな」
「私、女だけど一輝は無理。逆に私がブ男で一輝が美少女でも無理だわ」
「そう言う事は本人がおらんトコで言えや!」
「あははは…」
詩音が苦笑いする。
「それじゃぁ私はこっちだから」
「またね、詩音ちゃん」
「じゃあな」
「ほなね」
「澪、あんたの妹にしては詩音ちゃん出来すぎよね?」
「バカか。俺の妹だからだよ」
「俺もあんな妹欲しいわぁ…」
「お前にはやらん!」
「あんたにはあげない!」
「何でやねん!!…っと、悪い。そこのコンビニ行ってくるからちょい待っといて?」
そう言うと一輝はコンビニに入って行った。
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