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-HR-
ホームルーム。ホームランじゃないから悪しからず。
「お早う」
担任の丹治(たんじ)がみんなに言う。
「早速だが持ち物検査をする」
「えぇぇぇぇっ!」
まさかの担任の発言にみんなざわつく。
「静かに!多少の物なら見逃してやるから早く出すように」
丹治の言葉にみんな渋々出し始める。
「えーっと、ウォークマン、携帯、ゲーム…鷺沢、放課後返してやるからウォークマンとゲームは預かるぞ?携帯は電源切っとけ」
「わかりました…」
まぁ、当然だろうな。
「次、チョコ、グミ、飴玉、スナック菓子…綾峰、昼休みまで没収な?」
「お、お代官様!昼休みまで我慢するで、見逃して下せぇ…」
綾峰が祈るような身振りで言う。って言うかいつから平民になったんだこいつは…
「んぅ、昼休みまでは食べるなよ?」
「ありがとぉごぜぇますだぁ」
丹治から見逃してもらい満面の笑みで言う綾峰。
「次!…漫画、携帯、メロンパン、牛乳、ブラジャー…?」
さすが一輝。バカを通り越してカバな奴だ。
「双海、ブラジャー以外は多目に見てやろう。…で?このブラは何だ?」
「…っ!!!着け忘れてました!すぐ付けて来ます!」
背中を触って確認した後に一輝が言う。
「着け忘れたんならしょうがない。さっさと着けて来いっ!…って、バカやろう!双海は後で職員室に来い!」
丹治のノリツッコみと同時に持ち物検査も終わった。
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