sonoとこみ

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「ねぇ、君名前何ていうの?」 ピンクの猫じゃらしをフワフワと動かしながら、男は話しかける。 「あのさぁ、人に名前を聞く時はさぁ、まずは自分が名乗るのが筋ってもんじゃないのかい?」 手にしたフェルト生地を握りしめながら、パンキッシュな女は軽く男を睨んだ。 「そっか。見た目と違って律義さんなんだねぇ~。俺はsono。本名はヒ・ミ・ツ。俺達まだそんな深~い仲じゃないしねぇ」 からかう様な仕草に少々ムッとするも、にこやかな表情を向けるsonoに悪気は感じられず、女は小さくため息をはいた。 「あたしはこみ。……ねぇ、さっきのなぞなぞ、sonoは解けたの?あたし、さっぱりなんだけど……。」 特に慌てた素振りも見せず、しゃがみこんで道端の蟻と戯れ始めたsonoの横に、同じくしゃがみこんで、こみは顔を覗きこんだ。
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