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「もしかして、あんたが……アリス?」
『信じるの?アリス』
『信じるの?アリスぅぅぼぇぇぁっ』
『それ…もうやめなさい。怖いからぁ』
『は~い!』
こみの言葉に反応する様に、何処からともなくルカとルイが現れる。
sonoはルカとルイを見ると、にっこりと微笑んだ
「信じるよ……彼女だけが、皆を助けるって言ってくれた…。俺も含めてね」
sonoはゆっくりと体を起こすと、こみを抱き起こす。
「こみちゃんを信じる。俺も、誰も殺さない。」
sonoはピンク色の猫じゃらしで、こみの頬を軽く撫でると、傍に佇む『怪しい巨大キノコ』のかさを一口分むしると口に放り込んだ。
瞬間、まばゆい光を発するsonoが、みるみる縮んでゆき…無造作に落ちた洋服の中から出てきたのは、金色の髪に、青い瞳をもつ、小さな小さな女の子だった。
こみはそっと両手でアリスすくいあげる。
アリスはにっこり微笑むと小さな手でこみをまねく。
「青い瞳もまんざら悪くないでしょ。こみちゃん」
近づいたこみの頬へキスをすると、小声でそっと呟いた
『sonoのままキスしたかったな』
そう言って微笑むアリスに苦笑すると、こみはアリスを目線の位置まで持ちあげ、笑顔で答えた。
「絶対に守ってあげるよ!アリス!!」
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