Chapter*1

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蓮の隣にいられることの 嬉しさは私が一番分かってる。 蓮と別れて泣く泣く 離れていく子達を 私が一番側で見てたから… 私も蓮に続いて席に座った。 思ったより蓮との距離が 小さくて嬉しさが込み上げる。 「仁美は隣のクラスだったよ」 「まじか…また3人そろわなかったな」 「そうだね。来年こそは3人一緒がいいなぁ―」 私がそう言うと 蓮は少し真面目な顔になった。 「…舞」 「うん?」 「本当に3人一緒がいい?」 「うん。当たり前じゃん。」 蓮と一緒にいたいのは 大前提だし、 仁美も大事な私の友達。 それに… 仁美も一緒の方が 蓮にもきっと自然に “友達”として振る舞える。 .
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