大事なモノ

Chapter*1

私は蓮に気づかれないよう、
小さく息を吐いた。

そして、いつもの
明るい私で振る舞った。

「じゃぁ蓮!教室行こっ」

「『じゃぁ』ってなんだよ。脈絡分かんね―し。ほんとバカ。」

「うっさい!さっさと行くよ!」

私と蓮は隣に並んで
新しい教室へと向かった。

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