シュシュ

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「優衣、そのシュシュ…」 言いかけたところで、優衣が俺の方を振り向いた。 「いいでしょ、これ。広海にもらったんだ」 シュシュを指差しながら、嬉しそうに話す優衣。 「似合うでしょ。宝物なんだから」 よっぽど嬉しかったのか、優衣はご機嫌で鼻歌を歌い始めた。 「あぁ。優衣によく似合ってる」 良かった。 広海、あの時ちゃんと伝えられたんだな。 広海の真剣な気持ちを知ってたからこそ、俺は自分の事のように嬉しい気分になった。 そして、俺もいつか、本気で誰かを好きになってみたいな…、ぼんやりとそんなことを思った。 END
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