第2章

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次の日の朝、さっそくその山へと足を運んでいた。 母さんに止められるのではと思っていたが、1人は慣れてるから大丈夫だと、あっさりと許してもらえた。 それにしても… 唯一の村って聞くから、簡単に見つかると思っていたのだが、よくよく考えたら広い山の中にたった1つしか村がないのだ。 そうそう簡単に見つかるものではなかった。 まあ、キャンプ道具は持ってきてるし、数日の野宿は覚悟だな。 そう思い直し、荷物をおろして剣を握った。 「よし、始めるか」 右手の剣に風の魔力を込めると、剣は薄緑の光を纏った。 思い出すのは昨日の闘い。 残念なことだが、自分の魔法じゃあの氷には太刀打ち出来なかった。 しかし質量のある剣にともした風の魔法なら対抗できたのだ。 あの感じ。 あの感じをいつでも出せることができたら、きっともう一段階強くなれる。 大きく息を吐き、気を整える。 目の前の木を切り倒す。 そう思い、剣を構えかけだした。
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