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「ただいまー」
つっても家には誰もいない、両親は共働きで夜まで帰って来ない。
小学生の弟が一人いるが、いつも遊んで帰ってくるから、俺が鍵を開けるほかないのだ。
「あーつかれ……?」
いつもの自分の部屋だが、人の視線をすごく感じる。
がしかし心当たりがある、正体はすでに明白だった。
「……そこだっ!!」
「イテッ」
「やっぱりお前かサチ!!」
「な、なぜバレたぁ!?」
ベッドの下に物を投げ込むと女の声が聞こえる。
「俺の部屋にかってに入るヤツなんてお前以外にいないわ!!」
「イテテッ…今回はバレない自信があったのにー」
隣の住人サチ、俺と年が同じで、いわゆる幼馴染み(残念な)
「今回はどうやって入った?またお前の部屋からこっちの窓に跳んだのか?」
「ふふっ……今日は行儀よく玄関からピッキングで入ったのです!!」
「人の部屋に侵入した時点で行儀良いわけねぇだろ、つーか不法侵入じゃねぇか!!」
まったく……どこでそんなスキル習得したんだか
「で、今日は何しに来た」
「貴方にどうしても合いたくて……きちゃった☆」
「俺にわざとらしい上目使い通用すると思うなよ」
「あれ?またバレたー」
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