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どうしてこう、この人は変な時にマイナスな考えを起こすかな。
「イヤじゃないですよ。これからも末永く小さい先輩を愛でて生きたいと考えてます」
「何かおかしい。何かがおかしい!」
「気のせいですって。それより、見られてますよ?」
「えっ?」
いやぁ、まさか自分が校庭の真ん中で愛の告白をするとは考えてなかった。
しかも、先輩気づいてなかったのかよ。
「ここ校庭の真ん中ですよ?」
うわぁ、一気に顔が真っ赤になってるし。これはこれで面白い、じゃなくて。
「さて、走りますよ。掴まってて下さいね?」
「えっ!?ちょっ!きゃーー!!」
可愛い先輩の顔を見られたくなかったから走ってはみたが、明日から俺はリア充扱い確実だな。先輩、何気に後輩からも人気あったから、殺されないように気をつけよう。
桜のつぼみがほころび始めたこの日、俺達は結ばれました。
END
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