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翔は夢を見た。
ワクワクする素敵な夢を…
翔は丘の上に佇み、空を見上げていた。
その視線の先には、大きくて立派な羽の生えたツバサの姿がある。
ツバサは両翼をはためかせ自由に空を飛び回っていた。
手を振って名前を呼ぶと、ツバサはゆっくりとこちらに向かって降りてくる。
丘の上に風が吹き、草むらが波のようにザワザワと音を立てて揺れた。
ツバサは地面に足を着くと背中を指差す。
どうやら背中に乗れと合図しているようだ。
翔は頷くとツバサの肩をしっかりと掴む。
それを確認すると、ツバサは空に向かって上昇した。
見慣れた町の景色がどんどん小さくなっていく。
翔はツバサの背に乗って憧れの大空を飛んだ。
とても気持ち良くて、楽しくて、ドキドキした。
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