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「本当によく食べるわね…
なんだか気持ちが良いわ!」
母は感心したようにツバサを眺める。
料理好きな母はこれは作りがいがあると内心嬉しく思った。
「ごちそうさまでした!」
「クワクワワァ!」
朝食を食べ終え、翔が手を合わせて言うとツバサもそれを真似する。
翔とツバサは出会ってまだ1日しか経っていないが、まるで本当の兄弟のようだった。
「さぁ、天気がいいし今日は庭で遊ぼっか!」
翔はそう言ってツバサの手を引く。
「翔…ご近所さんに見つからないように気をつけてよ!」
母は何となく声を潜めながら注意する。
もしツバサが他の人に見つかれば大騒ぎになるに違いない。
その事は翔もちゃんと理解していた。
「うん、気をつけるよ!
じゃあ行こうツバサ!」
翔はツバサを連れて庭へと出る。
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