2日目~夢~

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ツバサは首を後ろにひねって背中を見る。 そして小さな羽を必死に動かした。 でも体が宙に浮く事はなく、パタパタという音だけが虚しく響く。 ツバサは顔を俯いて落ち込んだ。 「…ツバサ…」 翔はツバサに歩み寄り、しゃがんで肩に手を置いた。 「大丈夫! きっと空に帰れる日がくるよ!」 ツバサはゆっくりと顔を上げる。 目が合うと翔は白い歯を見せてニッと笑った。 「羽がもう少し大きくなったら飛ぶ練習をしよう!」 ツバサは嬉しそうに何度も頷く。 そしてまた、大きな舌で翔の頬をペロリと舐めた。 「ハハッ!くすぐったいよ!」 翔とツバサは仲良くじゃれ合う。 今日も楽しい時間はあっと言う間に過ぎていった。
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