3日目~成長~

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空が大好きな翔だが、雷は大の苦手だった。 「フフッ、翔ったら… お兄ちゃん、ツバサも怖がっているわよ!」 母の視線を辿るとツバサは椅子の下に隠れて体を丸めていた。 そして小刻みに震えている。 翔は母から離れて椅子の下を覗き込む。 するとツバサは翔の胸へと飛び込んできた。 「ごめんね、ツバサ びっくりしたよな…怖かったよな…」 ツバサは震えながら必死に翔にしがみつく。 翔もしっかりとツバサを抱き締める。 そこへ再び大きな雷の音が鳴り響いた。 「…大丈夫! 僕が守ってあげるから!」 震えるツバサに優しく言う。 本当は自分だって怖い。 でも翔はツバサを安心させようとなるべく平静を装った。
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