3日目~成長~

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その後も激しい雷雨は続く。 翔はツバサの恐怖心を少しでも和らげようと、ずっと笑顔でいた。 今までの翔であれば目を瞑って耳を塞いでいたはずだ。 でもそんな素振りは全く見せない。 翔のお陰でツバサはいつしか安心したように楽しく遊んでいた。 それから夕方になり、ようやく雨が上がる。 「雨、止んだみたいだね」 翔は窓へと近付いて言った。 空を覆っていた黒い雨雲はどこかへと姿を消している。 そして美しい夕日が西の空に傾いていた。 「クワッ?クワクワァ~!!」 隣にやってきたツバサが必死に窓の外を指さす。 「何、ツバサ?」 翔はツバサの指さす方向を目で追った。 「…あれは!?」 何かを見つけ、翔はツバサを抱き上げベランダへと出る。 それは大きくて立派な虹だった。 「うわぁ~!!」 「クワァ~!!」 二人は同じように口を開けたまま空を見上げる。
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