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翔もツバサの後を追ってキッチンに行った。
「ハハッ!本当に仲良しだな!」
父は靴を脱ぎながら、微笑んで言う。
「そうね!」
母も笑顔で答えた。
「ところで今日は凄い雷だったけど、翔は大丈夫だったか?」
父は仕事中その事が気掛かりだった。
雷の日はいつも泣きべそをかきながら抱き着いて離れなかったものだ。
「フフッ…翔、頑張ってたわ!
怯えるツバサを守るって、ずっと笑顔で…」
それを聞いた父は一瞬驚いた顔をしたが、すぐ嬉しそうな微笑みに変わる。
「そうか…
翔は体も心も成長したんだな!」
父も母もツバサが家に来てくれて本当に良かったと心から思った。
ツバサと出会って翔は優しくてたくましいお兄ちゃんへと成長しのだから。
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