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ツバサと出会って4日目の朝。
ツバサの羽は更に大きくなっていた。
「わぁ~!凄いや!!」
生まれた日と比べると、ずいぶんドラゴンらしくなった。
ツバサは羽を広げてパタパタと動かしてみる。
すると体がほんの少しだけ宙に浮いた。
「凄い凄い!ツバサ飛んでるよ!! 」
翔は嬉しそうに声を上げる。
しかし、ほんの数センチ浮いただけでそれ以上は高く飛べない。
ツバサは諦め、その場にへたり込んでしまう。
「クワワァ~」
落ち込んだようにしょんぼりとなった。
「大丈夫だよ!」
俯くツバサの頭を翔は優しく撫でる。
「始めから上手くなんていかないさ!
朝ごはんを食べたら、外で飛ぶ練習をしよう!!」
そう言って励ますと、ツバサは笑顔になって頷いた。
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