4日目~伝説~

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家を出た翔は人が歩いていないか辺りを確認した。 蒼井家は閑静な住宅街にあり、大きな道路に面していないため普段から人通りは少ない。 今は出勤ラッシュの時間を少し過ぎており、人は見当たらなかった。 「よし、大丈夫だな!」 翔はツバサを抱きながら慎重に進んで行く。 しばらく歩いても人通りは全くなかった。 安心した翔はツバサを降ろす。 「ツバサ何だか重くなったな…歩いて僕の後にちゃんと着いて来れる?」 「クワクワァ~!」 ツバサは口を大きく開けて返事をした。 「ハハッ、良い返事! 僕から離れないように気を付けてね!」 翔はその後も辺りを気にしながら前に進んで行った。 目的の丘まであと少しで到着する。 「もうすぐで着くからね!」 翔は後ろにいるツバサを振り返って言った。
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