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おじいさんは驚いた様子もなくそう言った。
まるでドラゴンの存在を知っているかのようだ。
「おじいちゃん、ドラゴンに会った事あるの!?」
翔が聞くとおじいさんはゆっくりと頷く。
「あぁ!もうずいぶん昔の事だがね…」
ツバサの頭を優しく撫でながら笑顔で答える。
ツバサは気持ち良さそうに目を細めた。
「この先に丘があるだろう…
私はそこで初めてドラゴンと出会ったんだ」
翔は驚いて瞳を大きく見開く。
「あの丘には昔、龍憩(リュウケイ)の丘と言う別名があっての~
空を飛び疲れたドラゴンが休憩する場所だと言う言い伝えがあったんだ
私は実際にドラゴンがあの丘の上で眠っている姿を見たんだよ!
あの時は本当に驚いたもんだ!」
おじいさんは昔を懐かしむようにそう話す。
翔は何だかワクワクした。
あの丘にそんな伝説があるなんて初めて知った。
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