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「成瀬」
「んあ?」
「んあってなんだよ」
隣の席の黒木が苦笑した
「何?借りた1000円なら昨日返したよな俺。」
「ちげーし、そんな話じゃないし」
ちなみに黒木と俺は幼なじみで、家が隣。
マジで腐れ縁、漫画みたいだ
「じゃあ何か?今度は借りる側になるのか?」
「お前の頭ん中には金しかないのか。違うって」
黒木はムスッとした
「怪奇現象よ」
「…は?」
何故か黒木は目の前にまで顔を近づけて言った
「てか近い、とりあえず離れろ」
「なんで?」
「世間体的問題」
昼休みに高校二年生の男女がスレスレ
黒木は美人な方だから少なくとも周りの視線が痛い
「まぁそうだね、悪い」
距離を元に戻す
「…で、怪奇現象って?」
「あぁ、それなんだけどな」
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