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まだ生徒で賑わう教室を覗くと、奥の方に凛音と翔くんがいた。
「おっ?彩崎ー!美人なお姉さんが来てんぞー!!」
近くにいた男子生徒があたしに気づいて、茶化すように凛音に向かって叫ぶ。
「おだてても何にもでないよ、岸沼くん」
「あ、バレました?」
「バレバレだよ♪
ちゃんと勉強してる?明日学力テストでしょ?」
「勉強しなくても、点数とれますよ」
「まぁ、うちの学校は問題簡単なの多いからね」
「お待たせ。姉ちゃん」
いつもの黄色いバッグを提げた翔くんを連れて、凛音がやっと来る。
「じゃ、行こっか。凛音、翔くん。
それじゃあね!岸沼くん」
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