大切なモノを探しに

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男はボクを真っ直ぐ見てくる、黒い目で見てくる ボクは思わず顔をそらした 「貴殿は私が怖いか?」 男はボクを抱き締めた 「そうゆう趣味だったの?」 「違うが…貴殿ならいい。猫みたいな貴殿ならいい」 ボクは冗談だったのに、真面目に答えてきた。ボクは男の腕から逃げた 「…探しモノ探さないと」 ボクはボクの後ろに建っている洋館に入った。男はついてきた 「貴殿は何を探しているのだ、こんな所で」 男は顔を歪ませて言った。確かにそうだ 「こんな大量な血がついている所に探しモノがあるのか?」 玄関ホールは大量の血がある。もう血は乾き黒ずんでいる。階段はあるが古びて朽ちていた 「ここに置いてきたんだ」 「そうか、毎年探しても見付からないのだから大変だな」 男は悲しそうに微笑みながら言った
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