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僕は最後に池に向かって叫んだ
ずっと心の奥にしまいこんでいた彼女への思い
「おれは、マイのことがー……ずっと好きでしたーっ!」
一呼吸
僕は再び大きく息を吸い叫んだ
「おれとー…付き合ってくださぁーいっ!ずっと…ずっと一緒にいてくださーいっ!」
あの時の
17歳の自分が彼女に伝えられなかった気持ち
それを今
22歳の自分が彼女に届くように大声で叫んだ
今までの思いを込めて
何度も何度も、声が枯れるまで叫び続けた
これでもう思い残すことは何もない
これが一つの区切り
今日が終わりの日
そして始まりの日
もう思い残すことはない
次の日、僕は東京へ戻った
全ての思いをここに置いて
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