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中の店員さんが 健太さんに 頭を下げる。
「いらっしゃいませ。お待ちしておりました」
店員は そう言うと健太さんに まとわりつく様に腕を絡ませていた。
その腕を 払う事もせず 健太さんは 普通にしている。
何?彼女かなんかなの!
私だけ 取り残されてますけど!
「あの娘に、似合うスーツと靴、お願いできるかな?」
健太さんは フェロモン ムンムンの店員に とびきりのスマイルで言った。
店員は 振り向き私を見て 一瞬 バカにした目で見て 直ぐに作り笑顔で
「承知しました」
と健太さんの耳元 近くで答えていた。
何か あの店員、苛々するわ。
店員が 手招きするので 仕方なく 私は店員の元まで行った。
「そうね、こんな感じとか似合うかも」
店員は クリーム色の ヒラヒラの着いた ワンピースにジャケットを私に当ててみた。
「うん。良いね」
健太さんが店員と頷いている。
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