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あっと言う間に荷物は 運ばれて さっきまで寝ていた部屋には 何も無くなった…。
まぁ荷物も少なかったけどね。
感傷に浸る暇も無く、健太さんに呼ばれ私は部屋に鍵をかけた…。
バイバイ ボロアパート。以外と好きだったよ この雰囲気。
そう想いながら 健太さんの元へ走った。
健太さんがタクシーに乗り込み私にも乗る様に言って来た。
健太さんが行き先を告げタクシーは走り出した。
健太さんは 私の顔を見ながらクスリと笑った。
「寝るとかいい度胸してるね」
「いえ…ついウトウトと…」
「ウトウト?携帯にかけても気付かなかった位、爆睡してたくせに」
私は慌てて携帯を見た…
着信5件は健太さんからだった…
私は もう1度 頭を下げて謝った。
健太さんは もういいよと笑ってくれた。
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