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「ねえ?」
「なんだよ」
「もしさ、願いが叶うならどうする」
「んー、一人、いや二人かな、俺のために何でもやったくれる人がいたらいいかな」
「なんで?」
「両親以外そんな人いないしいたらいいな、て」
「で、本音は?」
「バリバリファンタジーな世界で二人と一緒に無双がしたいだけです、はい」
「それで、それで?」
「ん、一人はヒーローみたいに強くてヒロインみたいに愛らしくてヒールみたいに残酷な女の子」
「代わりに闘ってもらうんだ」
「そ、もう一人は教えのプロフェッショナルで育てのスペシャリストで、教育の申し子みたいな人」
「それでなに不自由なく育ててもらうんだ」
「ま、そんなとこ」
「じゃあさ、それが本当に叶ったらどうする?」
「マジで?」
「――マジで」
「や、やっぱさっきのなしで、ちょっと若返るだけでいいです」
「うんうん、全部叶えてあげる」
「はあ、もういいや」
「あははははは」
「なあ、最後に聞きたいんだけど」
「なに?」
「あんた誰さ?」
「悪魔だよ」
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