しんや、逃げ出した後

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「支配人が逃げました!」 「な、なんだって!?」 「館内のどこにもいません!」    職員の一人が告げると、その場に衝撃が走る。  今までしんやが逃げ出すことは多々あったのだが、館内から姿を消したのは初めてだった。 「いつも隠れている押入れにもいませんでした!」  次々人が集まっていく中、一際焦りの色濃い男が入ってきた。  必死に呼吸を整えながら叫ぶ。 「大変です! 支配人の愛用カートがありません!」 「なに!? まさか!」
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